キャブタイヤケーブルの比較
溶接用キャブタイヤケーブル
溶接用キャブタイヤケーブルとは
溶接用キャブタイヤケーブルは、アーク溶接機の2次側に使用されるキャプタイヤケーブルです。
溶接機のケーブルは地面を引きづり回す事が多いため、丈夫で柔軟になっています。
溶接用キャブタイヤケーブルの種類
溶接用キャブタイヤケーブルは、用途や素材により、WCT、WNCT、WRCT、WRNCTの4種類に分かれます。
用途は大きく2つあり、導線用とホルダー用があります。
導線用は、延長線用として使用されます。ホルダー用は、手元線として使う柔らかいタイプです。
記号 | 素材 | |
---|---|---|
WCT | 導線用天然ゴム シースケーブル |
導線用として使用するもので、 天然ゴムシースで被覆したもの |
WNCT | 導線用クロロプレンゴム シースケーブル |
WCTと同じ構造で、天然ゴムシースを クロロプレンゴムシースにおきかえたもの |
WRCT | ホルダ用天然ゴム絶縁 天然ゴムシースケーブル |
ホルダ用として使用するもので、天然ゴム絶縁体に 天然ゴムシースを被覆したもの |
WRNCT | ホルダ用天然ゴム絶縁 クロロプレンゴムシースケーブル |
WRCTと同じ構造で天然ゴムシースを クロロプレンゴムシースにおきかえたもの |
レングスマーク付きの溶接用キャブタイヤケーブルについて
電線サイズやメーカーによっては、1m毎にレングスマークと言われる条長表示をしている溶接用ケーブルがございます。
レングスマーク付の溶接ケーブルが欲しい場合は、お問い合わせください。
溶接用キャブタイヤケーブルの選定方法
溶接ケーブルは地面を引きずり回すことが多いので、丈夫で柔軟な溶接用のキャプタイヤケーブルを使用してください。
溶接ケーブルは長くするほど、または電流が大きくなるほど、太いサイズを使用しなければなりません。
細いケーブルを使用すると、ケーブル自身の抵抗によって溶接ホルダの母材間の電圧が降下し、アークの不安定原因となって溶接作業もやりにくくなったり、溶接ケーブルが溶けたり、また溶接機の故障の原因にもなります。
そのため、溶接用キャブタイヤケーブルの選定では、最適なサイズを選ぶことが必要です。
溶接ケーブルの最適なサイズは、必要な長さによって決まってきます。
どのケーブルサイズが最適かは、溶接機メーカーに確認する必要があります。
ケーブル選定をご依頼される前に、溶接機メーカーにご確認ください。
経済タイプの溶接用キャブタイヤケーブルについて
絶縁材料に耐燃性、耐熱性に優れたポリエチレンを使用した溶接用ケーブルがございます。
従来ご使用の溶接用ケーブルに比べ、耐熱性に優れており、許容電流が大きく取れますので
サイズダウンが可能となり、細いケーブルをご使用いただけます。
そのため各メーカーでは、エコノミ—タイプ(経済タイプ)溶接ケーブルや
スレンダー(細身)タイプ溶接ケーブルとも呼ばれています。
耐候性、耐熱性に優れ、オゾン亀裂が発生しないため、使用寿命が長くなります。
1〜2サイズダウンしたものを使用出来るため、移動作業の際、軽くて使いやすくなり作業をする方の負担も軽くなります。
ご不明な点がある方や、お見積りをご希望の方は、お気軽に橋本興産までお問い合わせください。
経済タイプ溶接用キャブタイヤケーブルのメーカー別型番比較表
経済タイプ溶接用キャブタイヤケーブルは、メーカーごとに型番が違います。
用途とメーカーが決まっている方は、こちらの表で型番をご確認の上、お問い合わせください。
冨士電線 | 三ツ星 | 富士電線工業 | 住友電工産業 | |
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導線用 | S-WCT (スレンダー) |
E-WCT (エコノミー) |
導線用 F-ロン |
NHWCCT |
ホルダー用 | S-WRCT (スレンダー) |
E-WRCT (エコノミー) |
ホルダータイプ F-ロン |
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