PAS(気中負荷開閉器)について
橋本興産は、開閉器メーカー戸上電機製作所の正規代理店です。
PAS(気中負荷開閉器)とは
気中負荷開閉器は、通称PAS(Pole Air Switch)と言われており、自家用高圧受電設備から電力会社配電線への波及事故を防止するために設置されます。この開閉器は、万一事故が発生した場合、その事故による影響を最小限に防ぐためのものです。
橋本興産は、全国各地に拠点を持つ、開閉器メーカー戸上電機製作所の正規代理店です。戸上電機製作所の開閉器には、無方向性・方向性、VT内蔵・LA内蔵・VT/LA内蔵、200A、300A、400A、600Aなど、用途に合わせて豊富なラインナップがあります。
※GR付開閉器
開閉器更新をご検討の方は、開閉器メーカー『㈱戸上電機製作所』の正規代理店として長年の実績と経験を持ちます橋本興産へ安心してご相談ください。
無方向性と方向性
開閉器の定格電流選定は次の1および2項で検討された結果、いずれか大きい定格電流をご選定ください。
無方向性
開閉器に内蔵している零相変流器(ZCT)により地絡電流を検出。その大きさのみで開閉器を動作
方向性
開閉器に零相変流器( ZCT)と零相電圧検出器(ZPD)を内蔵し、地絡電流の大きさとその電流方向を判別し開閉器を動作
方向性のお奨め
もらい事故が防止できるのは「方向性」を有した開閉器です。『もらい事故』とは、他の高圧需要家様の地絡事故にもかかわらず自社の開閉器も同時にトリップし、停電してしまうことです。重要機器が数多く使用されている今日、一時の停電も許されません。事故防衛のためにも方向性のご使用をお奨めします。
どういった時に方向性にすればいいの?
負荷側のケーブルが長いときは、方向性の使用をお奨めいたします。
無方向性の最大使用可能ケーブル長さ
公称断面積(mm2) | 無方向性で0.2A設定の時の最大使用可能ケーブル長さ(m) | |
---|---|---|
CVおよびCVTケーブル | ||
60Hz | 50Hz | |
22 | 50 | 60 |
38 | 42 | 51 |
60 | 36 | 43 |
100 | 29 | 35 |
事故の例
(ケース1)地絡事故 → 漏電
高圧受電設備の老朽化・故障などにより電気回路と大地間が電気的に接続されてしまうこと。
(ケース2)過電流事故 → ショート
高圧受電設備の老朽化・故障などにより電気回路同士が接触し接続されてしまうこと。
動作説明
SOG動作とは
地絡事故は即時遮断、ロック電流値以上の過電流事故は開閉器をいったんロックし、電源側の遮断器が動作後、無電圧の状態で自動的に開閉器を開放する動作をいいます。事故内容別にトリップ動作をまとめると、次のようになります。
事故項目 | トリップ動作 |
地絡事故の場合 | すぐにトリップ |
過電流(短絡)事故の場合 | 電源側遮断器が動作して停電となればトリップ |
地絡と過電流(短絡)事故が重なった場合 | 同上 |
開閉器の更新時期について
更新推奨時期について
- ~(一社)日本電機工業会資料より引用~
- この更新時期は、機能や性能に対する製造者の保証値ではなく、通常の環境のもとで通常の保守点検を行って使用した場合に、機器構成材の老朽化などにより、新品と交換した方が経済性を含めて一般的に有利と考えられる時期を示しています。現代の高度情報化社会において、予期せぬ事故による社会的、経済的な影響は図り知れません。自社の電気設備の保護、また他社への波及事故を防止するためにも、早めの取り替えをお奨めします。屋内用・屋外用によって、更新時期が異なります。
各機器の更新推奨時期
- 高圧交流負荷開閉器
屋外用 ≫ 使用開始後10年または負荷電流開閉回数200回
屋内用 ≫ 使用開始後15年または負荷電流開閉回数200回
※屋外用の場合は外部環境の影響を直接受ける為、屋内用と比較して5年短くなっています。
- GR付開閉器の制御装置
使用開始後10年
機種 | 更新推奨時期(使用開始後) |
---|---|
高圧交流負荷開閉器* | 屋内用 15年 または負荷電流開閉回数200回 屋外用 10年 または負荷電流開閉回数200回 GR付き開閉器の制御装置は使用開始後10年 |
断路器* | 手動操作 20年 または操作回数 1000回 動力操作 20年 または操作回数 10000回 |
避雷器* | 15年 |
交流遮断器* | 20年 または規定開閉回数 |
計器用変成器 | 15年 |
保護継電器 | 15年 |
高圧限流ヒューズ | 屋内用 15年 屋外用 10年 |
高圧交流電磁接触器* | 15年 または規定開閉回数 |
高圧進相コンデンサ | 15年 |
直列リアクトル、放電コイル | 15年 |
高圧配電用変圧器 | 20年 |
*印を付した開閉器類の更新推奨時期は、保守・点検状況またはメーカの推奨する部品交換条件に従って、消耗部品、摩耗部品は適宜交換されることを前提としています。長期間保管した予備品は、十分な点検・整備を行ってから使用されるようお願いします。各機器の環境条件、運転条件、設備の重要性、経過年数などにより影響されます。
高圧ケーブルについて
送電や配線のために一般的に使われる高圧ケーブルについて
高圧ケーブルとは、電圧が6600V以上の電気を送電するために使用されるケーブルです。電力会社が送電線や配電線に使用するほか、工場や発電所などの高圧設備に使用されます。
高圧ケーブルは、その電圧の高さから、絶縁性能や耐久性に優れた構造になっています。導体には、銅やアルミニウムなどの金属が使用され、絶縁体には、ポリエチレンやポリエチレンクロスのような合成樹脂が使用されます。また、外装には、耐候性や耐水性に優れたビニルシースが使用されます。ケーブルに強い橋本興産だからこそ、開閉器だけでなく、開閉器に関連した高圧ケーブルなども併せてご提案が可能です。ケーブルに熟知した橋本興産ですので、安心してご依頼ください。
開閉器の更新をご検討中の方へ
開閉器の更新をご検討中の方は、ぜひ橋本興産へご相談ください。橋本興産は戸上電気製作所の正規代理店です。また、ケーブルに強い橋本興産だからこそ、開閉器に関連した高圧ケーブルなども併せてご提案が可能です。
お探しの情報や、商品は
見つかりましたか?
見つからない場合や、ご不明点がある場合には、お気軽にご連絡ください。
用途に合わせたケーブル選定も可能ですので、お問い合わせください。お客さま個々のニーズに合わせた商品のご提案を行っています。
橋本興産では、オンラインでの商品販売も行っておりますので、併せてご活用ください。
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