アルミ溶接ケーブル AL-WCT【三ツ星】
安価・軽量・耐久性向上!
三拍子そろったアルミ溶接ケーブル AL WCT
数ある溶接ケーブルの中で、溶接業従事者の注目を集めているのが、三ツ星の「アルミ溶接ケーブル AL WCT」です。アルミ溶接ケーブルは従来の銅の溶接ケーブルに加えて価格が安く、軽量化により作業者の負担を軽減、さらにケーブルの耐久性も高いという優れもの。三拍子揃った三ツ星のアルミ溶接ケーブル AL WCTについて詳しくご紹介いたします。
今こそ注目!銅より安いアルミのケーブル
アルミ溶接ケーブル AL WCT
上の図をご覧ください。2020年半ばより、銅ベースはすさまじい勢いで上昇を続けています。2020年4月には584万円/トンだった銅ベースが、2022年4月には1,336万5000円/トンとなり、その差はなんと2倍以上。銅を主要素材とする電線・ケーブルは銅ベースの影響を受けやすく、電線・ケーブルの価格もまた上昇の一途を辿っています。
そこで橋本興産がおすすめするのが、銅よりも安価なアルミを素材とする「アルミ溶接ケーブル AL WCT」です。今現在、アーク溶接機の2次側延長用ケーブルとして銅の溶接ケーブル(WCT)をご使用になられている方は、ぜひ一度アルミ溶接ケーブルの使用をご検討ください。
従来の溶接ケーブルWCTは軟銅線に天然ゴムのシースをかぶせていますが、アルミ溶接ケーブルAL-WCTはアルミ合金線を導体として採用し、耐燃性架橋ポリエチレンをシース材として用いています。
アルミは、銅に比べて価格が約1/3〜1/4と非常に安価な金属です。
溶接ケーブルを銅からアルミに変えるだけで、簡単に材料費を削減できます。
とにかく軽い!
アルミ溶接ケーブル AL-WCT で作業者の負担軽減
アルミ溶接ケーブル(AL-WCT)は、スポット・TIG・アーク溶接の2次側における延長ケーブルとしてお使いいただけます。以前より、溶接業に従事している作業者の方々から「溶接ケーブルが重くて作業が大変」という声が寄せられていました。そんな作業者の方々のお悩みを解決するべく三ツ星が開発したのが「アルミ溶接ケーブル(AL-WCT)」です。
通常の溶接ケーブル(WCT)は導体に軟銅線を使用し、その上から天然ゴームのシースを被せています。「アルミ溶接ケーブル(AL-WCT)」では導体としてアルミ合金線を採用し、シースには耐燃性架橋ポリエチレンを用いています。導体を重い銅から軽いアルミに変えることで、大幅な軽量化に成功しました。
アルミ溶接ケーブル AL-WCT の特長
<とにかく軽い!>
従来の溶接ケーブル(WCT)に比べ、アルミ溶接ケーブル(AL-WCT)の重さは約半分!なんと約50%もの軽量化を実現しています。
・溶接ケーブル(WCT)
60mm² 長さ35cm
・アルミ溶接ケーブル(AL-WCT)
60mm² 長さ35cm
46.4%軽量
<耐久性向上!>
メーカーの摩耗試験においても、アルミ溶接ケーブル(AL-WCT)の摩耗損失量は従来の溶接ケーブル(WCT)に比べて約70%も軽減。耐燃性架橋ポリエチレンのシースが、アルミ合金線をしっかり守ります。
・溶接ケーブル(WCT)
60mm²
・アルミ溶接ケーブル(AL-WCT)
60mm²
摩耗量2mm軽減
摩耗試験(JIS C 3005 4.29による)
円盤 :600回
重り重量:1kg
アルミ溶接ケーブル AL-WCT のラインナップ
導体 | シース 厚さmm |
仕上外径 (約)mm |
概算質量 (約)kg/km |
導体抵抗 (20℃)Ω/km以下 |
許容電流 ※1 A |
|||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
公称 断面積mm² |
外径 (約)mm |
連続 | 80% 間歇 |
50% 間歇 |
||||
38 | 9.1 | 2.6 | 14.1 | 250 | 0.808 | 198 | 221 | 280 |
60 | 11.6 | 2.8 | 17.0 | 355 | 0.506 | 268 | 299 | 379 |
80 | 13.5 | 3.0 | 19.2 | 455 | 0.375 | 326 | 364 | 461 |
100 | 15.2 | 3.2 | 21.3 | 560 | 0.298 | 378 | 422 | 534 |
※1 許容電流算出条件/周囲温度:30℃ 再考許容温度:105℃
間歇負荷通電時間/50%間歇:5分on5分off
80%間歇:8分on2分off
アルミ溶接ケーブル AL-WCT 取扱い上のご注意点
アルミ溶接ケーブル(AL-WCT)は、アーク溶接機の二次側に用いる溶接用ケーブルです。他の用途での使用はご遠慮ください。
特にアルミ溶接ケーブルをご使用になる上で、異種金属接触にはくれぐれもご注意ください。通常の銅胴体用の接続材料を使用したり、銅導体を直接つなげたりすると電気抵抗が増加し発熱するため、火傷・焼損・火災の原因になりかねません。このほか端子接続箇所の異種金属との接続部に湿気がこもったり、塩水等が付着したりすることでも電食は発生します。くれぐれもお気をつけくださいませ。
また、端子の緩みや端子外れは感電の原因となりますので、導体端子と接続箇所につきましては定期的な点検と接続材料の交換が必要です。