2PNCT
キャタピラ方式用2PNCT
メーカー別型番比較表
2PNCTは、同じ布設方式でもメーカーにより型番が異なる場合があります。
メーカーを指定したい方は、各メーカーの型番をご確認ください。メーカーの指定がない方は、ご希望の布設方式を明記して、芯数、サイズ(SQ)、電圧、数量(m)、用途をご記入の上、お問い合わせください。
用途・使用方法
使用方法
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ケーブルの許容曲げ半径(R)は次のとおりとしてください。ただし、個別の仕様書に指定がある場合には、その値を優先してください。
種類 低圧ケーブル 高圧ケーブル 備考 丸型ケーブル R≧6d R≧8d d:ケーブル外径 - キャタピラは、キャタピラの中心とケーブルの中心が一致するようにサポートする方式のものを推奨します。この場合サポート(クリート)の穴径は、ケーブルがルーズに動くよう大きくし、クリアランス(ゆとり)を大きく取り、キャタピラが屈曲した場合でもケーブルに無理な曲げや力が加わらないようにしてください。
クリアランス(ゆとり)の目安:ケーブル最大外径の10%以上(最小2mm) -
サポートの一つの穴には一本のケーブルを通すこと(1条1穴)とし、多条布設はしないでください。
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ボックス型のガイドを使用するときは、ボックス内でケーブルが上下に重ならないようにしてください。必要に応じて仕切り板でケーブル同士の干渉を防いでください。
- 給電点、受電点でのケーブル固定は、内部線心が移動しないように確実に固定してください。幅(ケーブルとの接触長さ)100mm以上の半割型クランプで締付る事をお奨めします。ケーブル変形率は、低圧ケーブルで約15%、高圧の場合は約5%を目安としてください。クランプが不完全ですとケーブルのうねり、挫屈の原因となりひいては断線に至ることがあります。
- 端末固定部からケーブルが屈曲する部分までの直線距離は、できるだけ長く確保してください。(ケーブル外径20倍以上が目安)
キャタピラ方式用2PNCTの各メーカーの違い
キャタピラ方式用として使える2PNCTを生産しているメーカーは、プロテリアル(旧日立)、古河電工産業電線、フジクラ、冨士電線、住友電工産業電線、三ツ星、泰昌電線の7社です。キャタピラ方式用の2PNCTはその使用状況から耐屈曲性のある2PNCTを使用する必要があります。プロテリアル(旧日立)では「CUR-2PNCT(25芯以上はCAR-2PNCT推奨)」、古河電工産業電線では「2TC-RB」「2TC-FB」、フジクラでは「2PNCT-B」、冨士電線では「2PNCT-B 」「耐屈曲2PNCT」、住友電工産業電線では「F-2PNCT補強形」、三ツ星では「BR−2PNCT」、泰昌電線では「2PNCT-BT」が使用できます。フジクラ「2PNCT-B」の「B」とは耐屈曲性があるという意味です。住友電工産業電線「F-2PNCT補強形」は、大型の産業用機械(クレーン等)で用いられる場合のような繰り返しの屈曲、捻回、張力、しごきに耐えることができます。
古河電工産業電線「2TC-FB」は平型になります。
シールド付のキャタピラ方式用2PNCTは、プロテリアル(旧日立)「CUR-2PNCT-SB(25芯以上はCAR-2PNCT推奨)」、フジクラ「2PNCT-B-S」が使用できます。