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補償導線について

補償導線について

補償導線とは、熱電対と測定計器(直流電圧計、温度計等)までの間が離れている場合、その間を接続する導線です。補償導線は熱電対の端子部分の温度変化による誤差を補正します。

そのため、接続は必ず熱電対の種類と同じ補償導線で接続する必要があります。他の補償導線や電線を使用すると温度誤差の原因となります。補償導線は種類により色分けされ、識別しやすくなっています。なお、動力回線などの誘導障害の恐れがある場合は、しゃへい付きのものが用いられます。

熱電対測定回路例

熱電対とは?

異なる金属の両端を接合し、接点を異なった温度で保つと、温度差に応じた熱起電力が生じその回路に電流が流れます(ゼーベック効果)。このことを利用して接合した接点を対象となる物体に、もう一方の接点を熱起電力を読み取れる計器(直流電圧計や温度計)に接続し、その測定値を読み取ることにより温度測定ができます。この原理を利用した二種の異金属の組み合わせを熱電対といいます。
熱電対には測定する温度により多くの種類が用意されています。この熱電対とほぼ同等の熱起電力特性を有した導線のことを、補償導線といいます。

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補償導線の使用場所や用途について

補償銅線は、主にゼーベック効果の原理を利用した、熱電対温度計の熱電対と測定計器の間に使用されます。使用場所としては、実験設備や火力発電所、各種生産設備工場などで用いられます。

使用場所

  • 実験設備
  • 火力発電所
  • 石油精製プラント(リファイナリープラント)
  • 石油化学プラント(ケミカルプラント)
  • 発電プラント(火力・原子力)
  • 環境処理プラント(水・排ガス・廃棄物)

補償導線の温度公差について

補償導線には、導体の材質や組み合わせによって使用可能な温度が異なります。以下の表に詳しい分類を記載しています。

補償導線の種類と許容誤差表

熱電対 芯線の種類 種類
JIS C 95
補償接点温度 許容誤差
+脚 ー脚 Class1 Class2
B BC 0〜+100 -
R 銅ニッケル合金 RCA 0〜+100 - ± 2.5
RCB 0〜+200 - ± 5.0
S 銅ニッケル合金 SCA 0〜+100 - ± 2.5
SCB 0〜+200 - ± 5.0
K クロメル(R) アルメル(R) KX -25〜+200 ± 1.5 ± 2.5
KCA 0〜+150 - ± 2.5
コンスタンタン KCB 0〜+150 - ± 2.5
コンスタンタン KCC 0〜+100 - ± 2.5
E クロメル(R) コンスタンタン EX -25〜+200 ± 1.5 ± 1.5
J コンスタンタン JX -25〜+200 ± 1.5 ± 2.5
T コンスタンタン TX -25〜+100 ± 0.5 ± 1.0
N ナイクロシル ナイシル NX -25〜+200 ± 1.5 ± 2.5
銅ニッケル合金 銅ニッケル合金 NC 0〜+150 - ± 2.5

※ANSI規格について詳しく知りたい方は、お問い合わせ下さい。

補償導線の取扱いメーカーについて

橋本興産では、各種メーカーの補償導線を取り扱っています。

株式会社福電、株式会社竹用特殊電線製造所、山里産業株式会社、石川特殊電線株式会社、二宮電線工業株式会社、株式会社東京ワイヤー製作所
お客様の用途に合わせて、最適な補償導線を比較選定いたします。お気軽にお問い合わせ下さい。

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