キャブタイヤケーブルについて

キャブタイヤケーブルの構造・仕様について

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キャブタイヤケーブルの構造

キャブタイヤケーブルの構造は、導体とその周りを包む絶縁体、さらにその周りを包むシースによって成り立っています。キャブタイヤケーブルを構成している素材や心数が変わることによって、許容電流が変わります。
キャブタイヤケーブルを構成している素材に応じて、ケーブルの柔らかさや強さが変わりますので、使用する用途も変わります。

キャブタイヤケーブルの構造

導体とは
電気が通る金属部分
絶縁体とは
導体を被覆・保護し電気を遮断する部分
シースとは
最も外側の被覆絶縁体を更に保護する物体
キャブタイヤケーブルの構造:心数による違い
キャブタイヤケーブルの構造について

キャブタイヤケーブルには、シングルタイプと多心タイプがあります。

●シングルタイプ・・・1心のキャブタイヤケーブル
●多心タイプ・・・2心以上のキャブタイヤケーブル

シングルタイプは多心タイプより軽量のため、2心のケーブルを1本使うよりシングルタイプを1本ずつ使うほうが軽量で作業しやすく、許容電流が大きくなります。
SQサイズが小さくて重量が気にならない場合は、多心タイプを使うことで作業を短縮することができます。

キャブタイヤケーブルの仕様はこの許容電流や構造、許容曲げ半径によって決定します。
どのタイプのキャブタイヤケーブルが適しているかわからない方は、お気軽にお問い合わせください。

キャブタイヤケーブルの種別について

キャブタイヤケーブルの種別

キャブタイヤケーブルの種別は、導体、絶縁体、シースの素材の違いによって分けられています。詳しくは、以下の表をご確認ください。

種別 略号 被覆材 グレード
絶縁体 シース
ゴム系 天然ゴム CT 天然ゴム 天然ゴム 1種〜3種
天然ゴム絶縁
クロロプレンシース
RNCT 天然ゴム クロロプレンゴム
(ネオプレン)
2種〜3種
エチレンプロピレンゴム絶縁
クロロプレンシース
PNCT EPゴム
(エチレンプロピレン)
クロロプレンゴム
(ネオプレン)
2種〜3種
ビニル系 ビニル VCT・VCTF ビニル ビニル

キャブタイヤケーブルの種別:素材による違い

キャブタイヤケーブルの素材は、大きくゴム系とビニル(ビニール)系に分けられますが、キャブタイヤケーブルは、素材の違いとグレード(クラス・種)によって、特徴が異なります。また、一般的に使われるキャブタイヤケーブルの略号も、この素材に応じて分けられています。
ゴム系キャブタイヤケーブルは、そのなかでもCT・PNCT・RNCTの3種類に分けられます。
また、ビニル系キャブタイヤケーブルはVCT・VCTFの2種類に分けられます。

その他に、地球環境に配慮するために、シース及び絶縁体の素材を環境対応型に改良したエコキャブタイヤケーブルがあります。

エコキャブタイヤケーブルは、"EM−" を電線名称の頭に付け、従来のケーブルと区別されます。

CT・PNCT・RNCT(ゴムキャブタイヤケーブル)について

【ゴム系キャブタイヤケーブル】

CT

絶縁体・シース共に天然ゴムのキャブタイヤケーブルはCTと表されます。

RNCT

絶縁体が天然ゴムで、シースがクロロプレンゴム(ネオプレン)のキャブタイヤケーブルはRNCTと表されます。

PNCT

絶縁体がEPゴム(エチレンプロピレン)でシースがクロロプレンゴム(ネオプレン)のキャブタイヤケーブルはPNCTと表されます。

VCT・VCTF(ビニルキャブタイヤケーブル)について

【ビニル系キャブタイヤケーブル】

VCT、VCTF

絶縁体・シース共にビニル(ビニール)のキャブタイヤケーブルはVCT・VCTFと表されます。「VCT」「VCTF」の違いは電圧の違いです。

◆VCT・・・600V以下
◆VCTF・・・300V以下

300V以下の電線はコードと呼ばれています。(ビニルキャブタイヤコード)

エコキャブタイヤケーブル(EMキャブタイヤケーブル)とは

【エコキャブタイヤケーブル】

エコキャブタイヤケーブル

エコキャブタイヤケーブルには、ゴム系のエコキャブタイヤケーブルと、ビニル系に変えて樹脂系のエコキャブタイヤケーブルがあります。エコキャブタイヤケーブルは、通常のケーブルより地球環境に配慮するために、シース及び絶縁体の素材を環境対応型に改良したキャブタイヤケーブルです。
従来のキャブタイヤケーブルと比べて寸法・電気特性に変更はなく、同等レベルの諸特性を有しています。

◆EMーPPCT…従来品の2PNCT・3PNCT相当
◆EMーCT…従来品のVCT相当
◆EMーECTF…従来品のVCTF相当

キャブタイヤケーブルの種別:グレード(クラス・種)について

キャブタイヤケーブルのグレード(クラス・種)によって、キャブタイヤケーブルの頑丈さが変わります。

1種のキャブタイヤケーブルは、天然ゴムキャブタイヤケーブルのみです。

2種のキャブタイヤケーブルが、最も使用されているキャブタイヤケーブルです。2種のキャブタイヤケーブルというと、2PNCTを指すことがほとんどです。

この1種と2種のグレードのキャブタイヤケーブルは、最も汎用的な低圧用のケーブルです。屋内で使用されることが多いですが、屋外でも使用可能です。

3種のキャブタイヤケーブルになると、シースの中間に補強層があるため、絶縁体およびシースが2種のキャブタイヤケーブルより厚くなります。そのため、耐衝撃性、耐磨耗性に優れていますが可とう性が悪くなります。主に、損傷を受ける恐れが高い場合に使用されます。

4種のキャブタイヤケーブルは、線心の間にクレードルコア(座床)が入るため、シースの厚さが3種よりも厚くなります。そのため、3種のキャブタイヤケーブルよりも更に耐衝撃性、耐摩耗性に優れています。炭鉱におけるコールカッタなどの、超過酷な状況に置かれる場合に使用されます。

グレード 特長 用途 断面図
1種 2種と同一構造で、天然ゴムキャブタイヤケーブルのみ。シース材料特性が低い。
2種へ統合化。
もっとも汎用的な低圧用ケーブル。
屋外でも使用可能。
キャブタイヤケーブル2種構造
2種 可とう導体、絶縁体、シースから構造されるもっとも基本的構造のケーブルです。
シースに補強層がありません。
3種 シースの中間層に補強層があり、絶縁体およびシースが2種より厚くなります。
そのため、耐衝撃性、耐磨耗性に優れています。シース中間の補強層には一般的には帆布が用いられますが、可とう性が必要な場合は帆布の代わりに埋め込み編組を用いることがあります。
損傷を受ける恐れが多い場合に使用されます。
防爆器具等の給電用等
キャブタイヤケーブル3種構造
4種 線心の間にクレードルコア(座床)が入りシース厚さも3種よりも厚くなります。そのため、3種より更に耐衝撃性、耐摩耗性に優れています。 炭鉱におけるコールカッタなどの超過酷な用途に使用されます。 キャブタイヤケーブル4種構造

キャブタイヤケーブルのご購入をお考えの方へ

キャブタイヤケーブル長さについて

キャブタイヤケーブルが長過ぎた場合、切断する必要があります。
反対に短すぎる場合、キャブタイヤケーブルの取り替えが必要です。
結線する場合は、直線接続剤で新しいキャブタイヤケーブルと繋ぐこともできますが、状況に応じて確認する必要があり、あまり一般的ではありません。
ご購入の際は、必要な長さをご確認のうえ、橋本興産までお問い合わせ下さい。

キャブタイヤケーブルの重量について

キャブタイヤケーブルの重量は、種類やメーカー、ご利用の長さによって異なります。主に運搬の際や、施工される際などにキャブタイヤケーブルの重さを考える必要があります。
また、メーカーによっては、販売可能なケーブルの長さが異なり、ケーブルの重さも変わるため、CTなどの重さを知りたい場合はお問い合わせ下さい。必要な長さや状況をお知らせいただければ、CTなどの重量をお伝えいたします。
キャブタイヤケーブルの重量が大きすぎて運搬が難しい際には、分割しての配送も承っております。
ドラムをご使用の場合は、お伝えいただければドラム込みの重量をお伝えいたします。ドラムを使用すると転がせるので運びやすい、巻きながら使用可能などの利点があります。
しかし、キャブタイヤケーブルが短すぎるためドラムに巻けない、置き場所に困るなどといった場合は、ドラムを使用しない場合もあります。詳しくはお問い合わせ下さい。

ケーブル選定お役立ち資料

キャブタイヤケーブルクラス・種別